パラスポーツ体験 inサン・アビリティーズ~その先にあるもの
7月10日(土)の午後、平三中生12人が湯本にある「いわきサン・アビリティーズ」さんを訪問しました。集まったメンバー12人は、学年も部活動も異なります。もちろん訪問の目的はパラスポーツの体験ですが、生徒たちはそれぞれがさらにその先にある目標を目指しての参加です。それが何かは後で紹介するとして、まずはパラスポーツ体験の様子をご紹介しましょう。
この日生徒たちを迎えてくださったのは、施設長を務める菅野 英輔さん。実は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会で車いすバスケットボールチームのテクニカルオペレーションマネージャーも務めるパラスポーツ界の第一人者の方です。
まずはじめに挑戦したのは「シッティング・バレーボール」です。足が不自由でもできるバレーボールを、ということで考案されたスポーツですが、「どんな人でも楽しめるように工夫する」ことの大切さを生徒たちは肌で感じたようです。
続いては「ボッチャ」に挑戦しました。パラリンピック日本代表チームの監督さんが福島県出身であるほか、昨年度はいわき市で中体連ボッチャ大会が開催されるなど、生徒たちにとっても馴染みのあるスポーツと言えるのではないでしょうか。
3人1組のトーナメントを行いましたが、2年生は昨年9月に全員がボッチャ教室を体験していることもあり、スーパーショットの連続!ミリ単位での争いとなりましたが、勝負が終わると負けたチームが勝ったチームを称えるなど、スポーツの素晴らしさを体現してくれました。
ここで体験は終了…のはずでしたが、サン・アビリティーズさんのご厚意で、何と予定外の「車いすバスケットボール」を体験させていただけることになりました。まずは使用する車いすについての学習です。同じスポーツ用の車いすでも競技の特性に合わせて違いがあることを学びました。
そしていよいよ実践です。車いすの操作やドリブル、シュートなどの技術を学んでいきます。3年生は昨年11月に全員で車いすバスケットボールを体験したこともあり、1・2年生にそのテクニックを教える姿も見られました。
約2時間があっという間に過ぎて、生徒たちにとって素晴らしい体験となったパラスポーツ体験が終了しました。「どんなスポーツでも、道具やルールなどを工夫すれば誰でも楽しめる」という菅野さんの言葉に、生徒たちはユニバーサルマナーを身につけていきたいと強く感じたようです。
今回集まった12人はこの体験で得たことをもとに、さらに幅広く活動していこうという意欲に満ちあふれています。
英語弁論大会で発表する生徒
テレビ番組としてまとめる生徒
ボランティア活動の際の心構えにしようという生徒
この貴重な経験を学年全員で共有しようと学校での実施に向けて動き出す生徒
オリパラ教育を進める平三中において、今回の体験は新たなスタートとなるに違いありません。
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