こんなことがありました。

浪曲との出会い~玉川奈々福さん・沢村豊子師匠インタビュー(1)

 「浪曲?」 …見たことも聞いたこともない生徒がほとんどのはず。「落語」との違いは?最近よくテレビで見る神田伯山さんがやってるやつ?…いえ、それは「講談」です。日本には昔からたくさんの話芸がありますが、平三中の生徒たちが今回出会った「浪曲」は 曲師(きょくし)が奏でる三味線と浪曲師(ろうきょくし)の独特の節と語りによる演芸です。

 今回は第11回いわきポレポレ映画祭において、「いわきアリオス ワンコイン・プレミアムシート」として行われた映画「噂の玉川奈々福 キネマ更紗」上映と「玉川奈々福 浪曲ライブ」に参加したもので、昨年11月の周防正行監督インタビューに続き、平三中の生徒による独占インタビューが実現しました。

 公演が行われたのは2月13日(土)。生徒たちは初めての浪曲との遭遇にワクワクして会場に集合しましたが、実はこの日は学年末テストの4日前。…ということで、アリオスさんがご厚意で用意してくれた控え室で時間を見つけてはみっちりとお勉強タイムです。自宅より集中してできたという声もありました(笑)。

 さて、まずは映画「噂の玉川奈々福 キネマ更紗」の鑑賞です。現在の浪曲界の第一人者である奈々福さんと、数々の浪曲師の相三味線を務め曲師のレジェンドである豊子師匠に密着したドキュメンタリー作品で、生徒たちも「浪曲とはどのようなものか」を知ると同時に、お二人の芸の素晴らしさにすっかり魅了された模様。浪曲ライブの開演が待ちきれません。

 そしていよいよ浪曲ライブの開演です。感染症対策のために座席の間隔を十分にとっての開催でしたが、たくさんの方々がアリオス中劇場に詰めかけました。いわきにプライベートでいらっしゃった時のお話や海外公演でのエピソードなどの披露で、すっかり奈々福さんの話芸に魅了されてしまった観客席。この日の演目は「仙台の鬼夫婦」ですが、その節回しや絶妙な間で掛け合う豊子師匠の三味線の音色に身を委ねているうちに、あっという間に30分間が過ぎてしまいました

 大きな拍手に包まれた中劇場から戻ると、何と奈々福さんと豊子師匠が熱演直後そのままの衣装でインタビュー室に駆け付けてくださいました。さあいよいよインタビューが始まりますが、その内容については次回詳しくお知らせします。お楽しみに!