こんなことがありました。

おいでよアリオス~車いすで街のやさしさを知る

 共生社会実現のために様々な体験や学習を行っている平三中の生徒たち。3年生の車いすバスケットボール体験、2年生のボッチャ体験、そして1年生のパラスポーツ体験と、530名を超える全生徒が実際に体験して感じたことは、「みんな違いがあるのだから、ちょっと工夫すればみんなにとって暮らしやすい社会になる」ということ。さらに実社会ではどのような工夫や配慮がなされているかを知るために、2年生4人が車いすで「いわき芸術文化交流館アリオス」さんを訪れました

 アリオスさんが学校などに出向く「おでかけアリオス」ならぬ、「おいでよアリオス」にっこり。実際には「おしかけアリオス」(笑)とも言える生徒たちの要望に快く応えていただき、支配人の長野隆人さんが生徒たちを案内してくださいました。すると、ふだんは気づかない配慮をあちこちで感じることができました

 車いすでも利用できる受付のカウンター。低い位置にあるエレベーターのボタン。そして最上段の飲み物も下のボタンで選べる自動販売機。実際に車いすで訪れたからこそわかった「街のやさしさ」です。

 駐車場にも数多く障がいのある人向けのスペースが確保されていました。さらに驚くことに、駐車場から階段やエレベーターを利用せずに、まっすぐ客席へと移動できるのです!ステージ脇では陰アナ体験も。ふだんは通ることができないルートを案内していただいた生徒たちは、その便利さに驚いていました。

 実際に中劇場や大ホールのステージに車いすのアーティストが出演することもあるそうです。「ここに来るまでにいっぱい苦労している方に、この中でまた苦労をかけることは避けたいんです」と生徒たちに話しかける長野さん。スタッフの方々のやさしさがアリオスの施設内に満ちあふれていました。

 アリオスのみなさん、お忙しい中貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました!