小山 実稚恵さんによる芸術鑑賞教室(2)~1年生編~
ピアニストの小山 実稚恵さんによる芸術鑑賞教室。11時30分からの第2回目は、1年生を対象にした公演です。
ふだんのリサイタルとは違って、小山さんは 演奏の前に毎回作曲家や演奏曲についてわかりやすく説明をしてくださいました。1年生には具体例を出したりして、よりわかりやすく丁寧に説明されていたように感じます。
今回の公演で演奏されたのは7曲。まずは今いちばんのお気に入りというシューベルトの即興曲です。それぞれに特徴が異なる3曲の音色が、目の前のピアノからあふれ出してきます。
1曲目 シューベルト「即興曲 Op.142-2 」
2曲目 シューベルト「即興曲 Op.142-3」
3曲目 シューベルト「即興曲 Op.90-2」
続いて演奏されたのは、作曲家が右手を使えないときに生まれたというノクターン(夜想曲)。左手のみで演奏するように書かれたこの曲を小山さんが選んだ理由は2つあって、ひとつは「どんな困難にぶつかっても、あきらめずにその時にできる限りのことをすることの大切さ」を伝えたいということ。平三中では全学年の生徒がパラスポーツ体験を通して、共生社会実現のために自分にできることを考えています。きっと生徒たちも共感できたのではないでしょうか。
そしてもうひとつは、ロシア出身の作曲家が今のウクライナとロシアの戦争をどのような思いで雲の上から眺めているかという気持ちから。誰もが平和を望んでるのに、現実に目を向けると争いごとが絶えません。きっと生徒たちの心にもいろいろな思いが浮かんだはずです。
4曲目 スクリャービン「左手のためのノクターン Op.9-2」
そして最後は誰もが知っているショパンの名曲が3曲続きました。あまりにも美しい「ノクターン」、情景が浮かぶ軽やかな「子犬のワルツ」、そして1月のコンサートでも大ホールに感動をもたらした「英雄ポロネーズ」…あっという間の45分が過ぎて、1年生の生徒たちも大いにトークと演奏を満喫したようです。
5曲目 ショパン「ノクターン Op.9-2」
6曲目 ショパン「子犬のワルツ」
7曲目 ショパン「英雄ポロネーズ」
午後の部はいちばん人数が多い3年生を対象にした演奏会です。この様子は次回ご報告します。
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