いわき市内スタディーツアー(1)~石炭化石館ほるる
エネルギーを通して、「故郷いわきのこれまでの10年と、これからの10年」を考える活動をキャリア教育として行っている平三中の生徒たち。東京大学出前講座では、再生可能エネルギーなどこれからの10年を考えるきっかけとなりましたが、何事も「故きを温めて新しきを知る」。やはりいわきの産業の礎を築いた石炭産業を学ばないわけにはいきません。そこで週末に「いわき市内スタディーツアー」に出かけました。
まず訪れたのは湯本町にある「石炭化石館ほるる」。入り口近くにある恐竜の化石の展示に目を奪われますが、2Fの石炭の歴史やエネルギーの移り変わりなどについてもしっかり学習しました。
初めて訪れたという生徒はとても興味深そうに展示を見ていました。もちろん小学校のときに訪れたという生徒もいましたが、中学2年生になって様々な学習を経て目にする展示は、とても新鮮に写ったようです。
展示物の見学の後は、石炭や地層がもたらす恵みを体験しました。「アンモナイトの化石標本作り」と「琥珀のアクセサリー作り」に挑戦です。中学生ということで、スタッフの方々からは高度な技能を要求されるだけでなく、これまでの学習内容について様々な質問が次々と飛んできました(汗)。
アンモナイトの化石標本作りは、地層の中で発見されたアンモナイトの化石のまわりをきれいにクリーニングしていきます。力の入れ加減が難しいようですが、砂袋にしっかり固定をして少しずつ余分なものを剥がしていきます。最初は慣れない手つきでしたが、ていねいにスタッフの方々に教えていただいて、徐々にきれいなかたちが現れました。
もう一方の琥珀のアクセサリー作りでは、まだ光沢のない状態の石から好みのかたちのものを選んで作業開始。数種類の紙やすりを使い分けて、ひたすら表面を磨いていきます。すると美しい透き通った石に変身!自分だけのオリジナルアクセサリーが完成しました。
今回も貴重な経験をさせていただきましたが、いわきの石炭や化石の歴史を大切にして、今後も伝え続けていこうという熱い思いの方々と出会うことができたのが強く心に残ったようです。そして自分たちの世代が受け継いでいかなければならない大切なものに気づいた生徒たち。いわきのこれまでの歩みをもっともっと学習していこうと誓いました。
さらにこの後いわきの石炭産業発祥の地を巡りましたが、その様子はまた後日ご報告します。どうぞお楽しみに!
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