こんなことがありました

晴れ 新しい世界で

今日は,全校朝会がありました。
今日のスピーチ担当は、校長先生。

校長先生からは,卒業を来月に控え,ここよりもっと広い世界へ巣立とうとする子どもたちに対して、こんなお話がありました。

校長先生のお話の概要

全世界で飢えに苦しんでいる人の数は,8億人以上と言われている。
飢えと貧困によって亡くなる人の数は,毎日3万人ともいわれ,この数字は,今年の本校の運動会の集合写真に写っている人(約130人)の命が,たった8分間で亡くなってしまうのと等しい数字である。
一方,全世界で生産されている食料の量は,全世界の人々全員が食べる量を十分まかなえている。全世界の人々が等しく分けあえば,食料は十分足りているのである。

では、なぜ飢えに苦しむ人がいるのか? 

それは,一部の裕福な国が,全世界で生産されている食料のほとんどを自国で消費(食べきれず,処分しているものを含む)しているから。 
特に日本は,世界で一番無駄に捨てている。

「ある国の留学生が,食べ残した給食を捨てる日本人の生徒の姿を見て『その食べ物があれば,私の故郷の友人は死ななくて済む・・・』と涙ながらに訴えた。」という話を聞いたことがある。
好き嫌いで給食を残してしまっている自分たちの生活ぶりを反省する必要がありそうだ。

この春,小学校・中学校をそれぞれ卒業するみなさん。
きっとこの貝泊で生活していた時よりも,自分をとりまく世界は,ぐんと広がることだろう。
「貝泊」から,「いわき」へ。
「いわき」から「福島県全体」へ。
「福島」から「日本全体」へ 「世界全体」へと・・・。

どうか広い視野に立って,物事を広く・深く見つめる人になってください。
そして,どうかこれからも相手の立場に立って考え,行動できる人でいつづけてください。

世界では…  広い視点で考える人に  相手の立場で考えることに