学校便り「あすかい」

放射線出前授業

 令和5年12月11日(月)、5・6年生を対象に、医療創生大学客員教授の先生を講師に迎え、放射線出前授業を行いました。
 まず、はじめに、12年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災・津波(正式名称は、東北地方太平洋沖地震・津波)の被害とそれに伴う原子力発電所の事故について、丁寧に説明していただきました。また、その際、福島県に対する風評被害があり、放射線への理解の必要が求められたことから放射線の学習が始まったと教えていただきました。
 放射線は、宇宙から、そして、地面や空気、食べ物など、身の回りにあって、放射線を受ける量をゼロにはできないそうです。実際、放射線測定器GMサーベメータを使った実験で、空気中にある放射線や日常にある物から出る放射線を測定しました。また、霧箱で放射線が出る様子を見たり、放射性物質、放射能、放射線の違い、単位について学習しました。さらに、放射線を鉄板やコンクリート、水で遮る実験をしました。いずれも、日常に存在する放射線を利用していますので、健康には影響ありません。ちなみに、校舎前のモニタリングポストの数値は、0.068マイクロシーベルトで、震災前の数値に戻っています。(1マイクロシーベルトは、1シーベルトの100万分の1)今後も、放射線を正しく理解する機会をつくっていきたいと思います。