こんなことがありました

放射線・防災について学習しました

10月1日(月)5年生が5・6校時に放射線・防災について学習しました。昨年に引き続き、今回も医療創生大学客員教授を務められた公益財団日本科学技術振興財団「文部科学省放射線教育事業」委員・専任講師の石川哲夫先生がお越しくださいました。

「2011年3月11日東北地方太平洋沖地震が発生しました。皆さんはまだ生まれていなかった頃のお話です。」当時は石川先生は、いわき市立小名浜第一小学校の校長先生をされていました。小名浜地区や永崎地区の当時の様子を、写真を見せながらお話しくださいました。

 

 

福島県では地震による津波により、原子力発電所の事故が起こりました。その事故による放射性物質の影響で、福島県は様々な被害を受けました。「でも、放射性物質って何だろう?普段見えない、聞こえない物です。」

まずは、放射線を見てみようと言うことで、特別な霧箱実験装置を使い放射線を観察しました。宇宙や地面から、また空気中にはもちろん、人間からも一定の放射線が出ているそうです。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、放射線が飛んでいる跡を見ることができました。「放射線ってこんな風に空気中を飛んでいるんですね。」

 

次の実験では、放射線は何を使うと防げるのか考えました。木の板、鉄板、プラスチックなど・・・様々なものを使って、放射線を遮ることができるのかを実験しました。

 

結果は、コンクリートや鉄板、水が放射線を遮ることができるというのを知りました。放射線について知らなかったことを、少しずつ理解することができました。「放射線から身を守るためにも正しい知識が必要です。正しい情報が伝わらず、福島県は多くの風評被害にあってきました。」 

震災後、現在では全国的に放射線・防災教育が行われています。様々な実験や当時の資料をもとに、基本的なことを子供たちにも分かりやすく教えてくださいました。石川先生、貴重な授業をありがとうございました。