桶売ニュース

虫眼鏡 植物・きのこ図鑑 ~専門家のアドバイス~

 川前町もりあげ隊の活動をご紹介。
 昨年は、鬼ヶ城山周辺の自然を「桶売植物図かん」にまとめましたが、現在、その続編を編集中です。

<令和元年度「桶売植物図かん」>

 9月の矢大臣山登山にあわせて行った自然観察では、たくさんの植物を観察し、写真に記録しました。そのまとめとして、「矢大臣山 植物図鑑(仮)」を発刊することにしました。
 活動を進める中で子ども達が困ってしまったのは、「きのこ」の名前です。きのこは種類が多く、図鑑と格闘してみたものの、記録した写真ではなかなか名前を調べることが困難でした。

 そこで、専門家の力を借りることに。新潟県でマイタケを生産している企業の研究室長であり、日本きのこ学会の役員をされている方にご協力をいただくことにしました。

 まずは、電子メールで力を貸していただけるよう、お願いをしました。子ども達にとって初めてのメールでの依頼です。あらかじめ先生と相談して下書きをしていたものの、ドキドキ、緊張の面持ちで送信ボタンをクリックしました。

 その日の午後に返信をいただきました。みんなで画面を覗きこみます。

 メールには、きのこの種の同定には、かさの表面だけでなく、胞子を出すひだの部分や軸の形状、周囲の環境などたくさんの情報が必要であること、写真だけで判別するのは専門家でも難しいことが書かれていました。それでも、きのこに注目してくれたことが嬉しく、もりあげ隊の活動に協力したいと書き添えてあり、子ども達は大喜びでした。

 さっそく写真を送って分類をお願いすることにしました。