高久小学校 日記

リーディングスキルテスト実施

 本校6年生が、「リーディングスキルテスト」を受検しました。このテストは、「国立情報学研究所」がベネッセコーポレーション、東京書籍、NTT等との産学連携プロジェクトにより開発したもので、受検者はすでに4万人を超えています。

 今回は、CBT方式(Computer Based Testingの略)での受検でしたが、これは、2020年の大学入試制度改革でも導入が検討されている、問題用紙やマークシートなどの紙を使わずコンピュータで受験する方式のテストです。

 実は、8月に一橋大学で行われた「Net Commonsユーザーカンファレンス」において、国立情報学研究所からのご頼を受け、本校ホームページの実践発表をさせていただきましたが、そのご縁もあり、今回、所長の 新井 紀子 教授 のご厚意で無償で受検させていただきました。

 この「リーディングスキルテスト」を開発された新井先生は、ロボットは東大に入学できるか、という「東ロボくん」プロジェクトで知られる日本のAI研究の第一人者です。東ロボくんは、MARCH(明治、青山、立教などの大学)の一部学科の模試では、A判定(合格率80%)を得たものの、AIは文章の読解が苦手なため東大合格は断念しました。

 新井先生は、この研究の過程で今の子供たちに必要な力を整理して、私たちに提示してくれました。今後、AIによる労働代替が進み、多くの仕事が奪われると予想されている近未来の社会において、人が活躍の場を確保するためのスキルとして「読解力」は 極めて重要な力となっていくと考えられます。しかも、驚くことに、子どもたちの読み方はAIに似ているといいます。

 明日には、早くも詳細な分析結果が出ます。「全国学力学習状況調査」の結果と合わせて分析することで、子供たちの特性をさらに詳細に把握し、指導の改善に役立てたいと思います。

 私たちも、プレテスト問題を実際に解いてみました。子供たちに求められている力・必要な力を身に付けていくためにも、時代を的確にとらえ、研鑽を積んでいきたいと思います。