高久小学校 日記

TTによる算数科の授業

 3年の算数科の授業では、TT(ティーム・ティーチング)による授業を行っています。複数の教員により授業を行うことで、児童一人ひとりに応じた指導を充実させていく他、「コース別学習」や「課題別学習」など多様な指導形態を工夫することもできます。

 今日の授業は「大きい数のしくみ」を学ぶ単元ですが、「大きな数が読める」というだけでなく、これまでの4位数(千の位の数)までに用いてきた一、十、百、千の学習を生かして、数の「しくみ」に気づかせることが重要です。

 大きな数を読み取っている活動の中で、ある児童が「あっ、万の一、十、百、千だ」と発言しました。「えっ?何それ?」と多くの子。担任が「〇〇君の考え分かった人、説明してくれる?」と、理解した別の児童に別の言い方で説明させました。この「再生」により、今度は多くの子が「あ~そうか」と納得していました。

 子供たちが、考えを出し合い、学び合う中で十進位取り記数法の「数のきまり」に気づいていきました。

これこそが、「今、子供たちに求められている力」であり、こうした指導が、次期学習指導要領が目指す「主体的・対話的で、深い学び」へと子供たちを導くものです。算数の効率性や利便性、論理性などを、自らの学びで、また友達の多様な考えとの比較・検討をとおして見つけていくことで、算数の良さや楽しさを感じていきます。

 子供たちの生き生きとした表情からも、「学ぶ楽しさ」を感じている様子がうかがえます。

 「百万円、一千万円ってどのくらいだろう?」という子供の問いに、1万円の札束の厚みを予想しながら、「量感」を育てています。

 計器を使わずにある量の大きさの見当をつけたりするための、およその感覚を「量感」といいます。
量感は、計器の適切な選択や、概測するときなどに有効で、日常生活を合理化するために大切なものです。そのためには、基準となる量の大きさの感じを身につけておくことが重要です。

 とっても楽しい、算数の授業でした。