高久小学校 日記

陸上種目練習開始にあたって

 先日、運動会を終えたばかりですが、6年生は「陸上大会」に向けた種目練習が今日から始まりました。今日は各種目の練習メニューや、準備の仕方などを確認しました。最後に、なぜ「陸上大会」に参加するのか、その意義と目的について考えてもらうため、日本人女性初のオリンピックメダリスト、人見 絹江 氏(100m、200m、走幅跳の元世界記録保持者)の銀メダル獲得までの奇跡のストーリーについて話しました。

 彼女が最も得意とする100mでプレッシャーから惨敗したこと。その悔しさから「どうしても勝ちたい」と、一度も走ったことのない800mに出場し(当時は女子の種目は限られていた)、世界新記録で2位になったことを知ると、真剣に聞いていた子供たちは、とても驚いていました。(ボルトでも800mでは勝てませんから当然ですね。)

 これは、「頑張ればできる!」そんな簡単な話ではなく、一度はプレッシャーに負け惨敗した人見さんが、その数日後、「勝てるはずがない」と分かっていても立ち向かっていった、その不屈の姿に、「人は弱い・・・そして、強い!」を感じていたようでした。大切なのは、結果ではなく生き方だと。

 陸上が好きな人、嫌いな人、得意な人、苦手な人、いろいろな人がいますが、目の前のことに「そのときやれる精一杯」で挑んでみる、そんな中で、大切な何かを手にしてもらえるように指導にあたっていきたいと思います。

 

 練習を終えて帰宅する子供たち。お疲れ様でした。

 (これしか写真が撮れませんでした・・・)