高久小学校 日記

3年生研究授業

本年度最後の,現職教育の研究授業が行われました。

授業提供は3年生です。

同分母分数のたし算の仕方を考えます。

10分の3足す10分の2の計算の仕方を考えます。

「分子だけ足せばいいんだよ」

と、伝えてしまうのは簡単です。しかし、それでは,なかなか子供達に

身に付かないのも現実です。

そのために主体的、対話的で,深い学びを目指し、授業は行われました。

実物を用意し、子供の興味を引き,関心を高める導入。

そこから、様々な方法で解決する方法を見通します。

例えば、少数で考える、ます図で、数直線で、10分の1を基にして、などなど。

隣同士ペアで,自分の考えを伝えます。理由も話していました。

その後、全体で互いの考えを発表し合います。途中で、気付いた子供のつぶやきができました。

そのつぶやきを先生は見逃さず、みんなで考えていきます。

子供「何で、(分母は)変わらないんだろう」

先生「いいところに、気付いたね。みんな、どうしてか分かるかな」

先生から、「答えは20分の5じゃないの」

揺さぶりがかけられます。

子供達は、揺さぶりを跳ね返しました。

「ちがう。ちがう」

「先生間違っている」

先生「どうして、間違ってるの」

子供達は,これまでの考えを基に一生懸命説明します。

誤答になりがちな,分母も足してしまう方法がなぜだめなのか、考え,説明し、

納得する。ここも、非常に大切です。深い学びの部分です。

子供達も,落ち着いた授業態度で45分間集中して取り組んでいました。

「今日は、ミッション達成できた」と嬉しそうに話す子供の表情が印象的です。

今年度のこれまでの現職の研究授業での成果を生かし、課題の解決案を示した授業となりました。

現職教育の目標である、普段の授業改善のための研究となっていたと思います。