授業研究会<2年>
2校時目に、2年生算数科の授業研究会がありました。「水のかさをはかろう」という単元で、dL(デシリットル)ますを使い、水の量を調べる活動を通して、「大きなます・単位(L)の必要性に気づき、その量の大きさを実感的に理解する」こと、「習ったこと(長さの学習・位取りの学習)をもとに類推的に考える」ことをねらいに授業を行いました。
藤間中、夏井小の先生方も、授業を見に来てくださいました。
量をはかる活動を通して気づいたことを発表しました。「時間が足りない」「量が多くてたいへん」「重くてバシャンてなるからやりにくい」「こぼれてしまう」等の意見から、教師が「なんかいい方法ないかな?」と問いかけると、「もっと大きいカップがあるといい」「2dLくらい一度にはかりたい」「10dLだといい」など、活動を通して大きなます(単位)の必要性に気づきました。大きな単位Lを知るだけでなく、この「必要性・有用性」を感じ取ることが、非常に重要な力になります。
子供が必要性を感じたところで、大きなます(1L)を提示し、どのくらいの量か予想させます。「長さのときも10だったから10dL」「数も10ずつ上がっていくから・・・」など、既習をもとに類推的に考える姿が見られました。形の違う2つのLます、どちらも10dLであることを確かめました。
実際にLますを使って、もう一度測ってみます。dLますでは10分でも終わらない班が複数あったのに、今回は、早い班は1分、最後の班も5分で終了し、「こっちの方が簡単」「量が多いとき、いつでも使える」と、大きな単位の有用性を実感的に理解することができました。
今回の授業は、新学習指導要領が目指す「主体的・対話的で、深い学び」そのものであり、今年度の研究をけん引する素晴らしい授業でした。こうした「具体(外的活動)」と「抽象(内的活動)」を行き来する中で獲得した知識や数学的思考力こそが、真の学力となります。この授業を作り上げるまでに、授業者の平子先生をはじめ、研修主任、低学年ブロックの先生方が、何度も何度も熟議を重ね、何度も何度も「指導案」を書き直しながら、夜遅くまで研究を重ねました。夕方の事後研究会でも、活発な意見交換がなされました。
「チーム高久」の素晴らしさを、改めて感じた一日でした。先生方の努力に、心から感謝と敬意を表したいと思います。
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