高久小学校 日記

放射線出前教室

 3・4校時、6年生を対象に、いわき明星大学 特任教授石川先生を講師にお迎えして「放射線出前教室」が行われました。

 自然環境の中にある放射線「ラドン」を、ガイガーミュラー計数管(GM計数管)を使って検知します。自然環境の中にも放射線はあることを確認しました。

次に、身の回りのいろいろなものの放射線量を計測してみました。

 食塩には含まれなかったのに、「減塩」の塩からは放射線が検出されました! 減塩の塩に含まれる「カリウム」が、放射線を出しているんだそうです。

「霧箱」の実験です。ドライアイスを入れたこの機械で、目に見えない放射線を「見える化」します。

 ドライアイス(-78.9℃)を使って過冷却状態をつくり出し、霧を発生させた気体の中に放射線が放出されると気体分子のイオン化が起こり、放射線の飛ぶ軌跡を可視化できる装置です。

 放射線の遮蔽効果の実験です。プラスチック、段ボール、鉄板などで、放射線を遮蔽できるか、GM計数管で計測します。

 ドライアイスのおもしろ実験もしてみました。スプーンをドライアイスに乗せると、音が!これは、金属にドライアイスが接触すると金属から熱が急速にドライアイスに伝わり、ドライアイスが急激に昇華(固体が気体になる)して多量の気体を発生金属を突き放すことで生じる振動音なんですね。

 放射線の正しい知識だけでなく、理科の面白さ、不思議さを体感した90分でした。石川先生、ありがとうございました。