高久小学校 日記

避難訓練(地震・津波)

 2時間目に、「避難訓練」がありました。大きな地震に伴う津波を想定し、屋上への避難の訓練をしました。校内放送で避難の指示があってから、3分30秒で屋上への避難を完了しました。子供たちは、一言も話さず真剣な態度で訓練を行っていました。最後に、校長より、以下のような話をしました。子供たちの命を守るため、ご家庭でも、防災について、お子さんと話す機会を設けてみてください。

 7年前の平成23年3月11日14時46分、私たちが経験したことのない観測史上最大の地震「東日本大震災」が東北地方を襲いました。死者・行方不明者は1万8千人を超え、いわき市でも350名を超える尊い命が犠牲となりました。たくさんの方々の命を奪った最大の原因が、地震の直後に襲ってきた「津波」でした。8分後には、高さ6mの津波が、宮城県に押し寄せました。そして、30分後には、巨大津波が東北各地を襲い、海に近い地域では壊滅的な被害を受けました。

 みなさん、津波の速さってどれくらいだと思いますか?海の深いところ(沖合)では、時速700kmを超え飛行機(ジェット機)並みだそうです。時速250kmを誇る新幹線の倍以上の速さということです。浅くなるほど速度は遅くなりますが、それでも岸に到達した時点で時速40kmと自動車並みの速さです。

 つまり、津波が来てから避難しても間に合いません。しかも、津波は繰り返し襲ってきます。海に近い地域に住んでいる私たちは、「大きな地震が起きたら、すぐ避難」という意識を、日ごろから持っていることが大切です。いつも防災の意識と備えをしておくよう、お家の人とも話してみてください。