算数科授業研究<3年>
5校時に、3年生算数科「まるい形を調べよう」の授業研究会があり、夏井小学校の先生も参観してくださいました。「円」の概念、半径・中心などの用語を知る授業です。
的の棒めがけて全員一斉に投げる「輪投げゲーム」をしよう!という導入から、どう並べば公平かを考えました。
体育の時間の「玉入れゲーム」を想起した子供たちは、「真っ直ぐに並んだから、端のほうは投げにくかった」「真ん中だったからラッキーだった」などの意見から、公平にするには「的からの距離が同じになるように並べばいい」という結論に。
個々に、「玉入れゲーム」の図である「課題シート」の不公平を解消する並び方を、「透明シート」にかいていきます。的棒を赤い点(中心部)として、人が並ぶところに点を打っていきます。
赤い点から同じ長さの場所に点を打っていきます。この作業が、後に驚きをもって円の概念を理解させることになります。
同じ長さ(6cm)の線を引いて、確認しながら点を打つ子も。この方法は、後に「半径」を知る手がかりになります。
定規を使わずに、竹ひごを使って点を打っていく効率のいい方法も。これも、後に「半径」を知る手がかりになります。
いろんなシートが出来上がったところで、互いのシートを見比べ、気づいたことを話し合います。
「透明シート」を重ねて見ると、何かに気づき始めました。
的棒から同じ長さに点を打つと、「丸い形になる」「時計みたいな形になる」など、身の回りの「円」の形に似ていることに気づきました。
クラス全員分を回収して重ねてみると、個々のシートだけでは点が少なく気づかなかった子も、「わあー丸くなった!」「観覧車だ!」と、驚きを持って「円」になることを実感していました。
この活動を通して「円の定義:平面上のある定点から等距離にある点の集まり」を理解することができ、円の概念や図形に対する豊かな感覚を身に付けることができます。
その後、担任が書いてみた無数の「半径」を見た子供たち、「わー、すごい!お疲れ様でした!」。自分の活動と合わせて、半径(中心から円周まで引いた直線)が無数にあることを理解していたようです。
今日の授業、ゲームなどによる導入の工夫「教材との出会い」により、子供たちが課題意識を持ち、最後まで一生懸命に活動しながら楽しく思考していました。「価値ある活動」が、深い(真の)理解を可能にし、算数の楽しさを実感した素晴らしい授業でした。
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