こんな出来事がありました

【創立150周年】未来創造ミーティング(6年)

今日学校では、6年生を対象に「未来創造ミーティング」と題した創立150周年の記念行事が行われました。

体育館に集まったのは、6年生の子どもたち、保護者、学校関係者など約140名。ちなみに、子どもと大人の割合はほぼ同じです。

そして、このミーティングを円滑にコーディネートする役目、いわゆる「ファシリテーター」として来てくださったのは、山口覚さんという方。

山口さんは、地方都市の「まちおこし」活動などを中心に、多方面で活躍されている方で、特に「対話」を大切にし「対話」を広げる活動もされている方です。今日は、この会のためにわざわざ遠方から駆けつけてくださいました。

さて、会場には、内側と外側の二重円が二つ。子どもと大人が交互に座ります。

早速、山口さんから出されるお題をもとに、互いに自分の考えを交流する「未来創造ミーティング」が始まりました。

出されたお題は「好きな給食(子どものころ好きだった給食)」「夢(子どものころの夢)」をはじめ、考えさせられる話題など、幅広く様々。相手が話している時間は口をはさまず最後まで聴く、そういったいくつかの条件の中、子どもも大人も、熱心に相手に自分の考えを伝えていました。

お題ごとに席を一つ移動するので、たくさんの人と対話することができます。「トーク・フォークダンス」とも呼ばれているそうです。

始まってすぐは緊張感の漂う会場でしたが、すぐに空気もほぐれ、子どもも大人も同じ目線で、笑顔で交流する様子が見られました。

話し合いの合間には、考えや感想を全体で発表してもらう場面も。

子どもだけなく、参加してくださった「大人」の方も進んで手を挙げて発表してくださいました。

最後は、4人グループで振り返り。時間いっぱい互いに感想を伝え合う様子も印象的でした。

子どもの感想より。「これまで家族以外、大人と話す機会は少なかった。話してみると、いろいろな考えがあってとても面白かった」「自分はうまく話せないと思っていたけれど、意外と話すことができて自分でも驚いた」「緊張して始まったけれど、3回目ぐらいから魔法にかかったように話すことができるようなった」「『大人って、こんな考え方をしているんだ』ということを知れてよかった」といった感想がありました。

大人の方からは「家ではひとこと、ふたことで話が終わってしまうが、実は子どもなりにいろいろなことを考えているんだなと思った」「まだまだ『子ども』だと思っていたけれど、しっかりとした考えをもっているということを知って成長を感じた」といった感想がありました。

ミーティングを終えて、「違いがあるのは当たり前。違いを面白いと思うことが大切」「『絶対にこれが正しい』ということはない。いろいろな考えを受け入れられる人に」といった山口さんからのメッセージがありました。

最後は、会場から感謝の気持ちを伝えました。

子どもも大人も、充実した対話の機会となりました。山口さん、時間いっぱい充実した時間をコーディネートしていただきありがとうございました。

 

対話を通して、互いの存在への理解も深まった今日の「未来創造ミーティング」。今日の経験が、少しでも、子どもたちの未来を創造する力につながっていれば嬉しく思います。

お忙しい中、ご参加くださった保護者や学校関係者の皆様も、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。