こんな出来事がありました

鎮魂祭~平和を願って~

7月22日(水)、本校において「鎮魂祭」が行われました。

太平洋戦争の頃です。昭和20年7月26日、午前九時頃、1トン爆弾が本校に落とされました。子どもたちを守るため、その当時の校長先生を含め3名の先生方が亡くなられました。校舎は粉々に吹き飛びました。本校の中庭には慰霊碑が建てられており、毎年、教職員と児童が犠牲になられた先生方を思い、平和を誓っています。平一小の大切な授業です。

校長から子どもたちへ、次のことを話しました。

・「シンク グローバリー、アクト ローカリー(世界規模で考え、足下から行動せよ)」

今できることをこつこつ行うことが大切です。

「自分の命を大切にしましょう」「クラスの友だちと仲良くしましょう」「いじめは絶対にしないこと」「思いやりの心を持って生活しましょう」

そうすれば、必ず平和な世界になっていきます。

最後に、子どもたちの命を守るため、我が身を犠牲にされた三名の先生方へ鎮魂の言葉を贈りました。

児童代表として6年生から鎮魂の言葉があり、次のように話しています。

・子どもたちを守ろうとした先生方の凄さと同時に、爆弾によって、一瞬にして大切な思い出や物が壊されてしまうことへの恐ろしさを感じた。これからの未来のために、世界中の人々が平和を願い、不戦の誓いをしてほしいと願っている。そして、友だちのことを思いやり、協力しながら生活していきたい。

この後、各学年ごとに、本校の卒業生が作成したDVDをみて、慰霊碑に手を合わせました。1年生も本校の歴史を学び、学年が一つ増えるたびに、理解が増していくのです。

6年生は、いわきユネスコ協会の方々から、平和や環境についての授業をしていただきました。

2校時は学年全体で、3校時は学級ごとに行いました。

お話の中にこんな言葉ありました。

「戦争は、人の心の中で生まれるものである」

「人の心の中に平和の砦を築かなければならない」

子どもたちは、75年前に救われた命が現在までつながっていることに感謝し、未来に誇れる日本にしていきたいと心に刻むことができました。

いつまでも平和を願って!