日誌

白水小学校の歴史

NEW 白水小学校の歴史③ 白水小学校の独立

 終戦後の昭和28年。内郷第二尋常小学校(現:内町小学校)は児童数が相当に増えたために、白水分教場は晴れて「白水小学校」として独立します。

 残されていた写真には、白水小学校が誕生する日に、現在の内町小学校でお別れの式典を行い、その後、徒歩で移動する子どもたちの姿がありました。

  白水町には独立して学校ができるという明るいニュースでしたが、その当時はエネルギー革命が始まったころでもあり、炭鉱は衰退を始めていた頃のようです。このあたりの様子を白水小学校初代校長の永井昌次先生の手記から紹介します。

~初代校長、永井昌次先生の手記より~

 昭和28年4月1日、内郷町立白水小学校が創設され、私が初代の学校長として任命されました。白水地区と言えば、常磐炭鉱の発祥地で沢全体がほとんど炭鉱依存による生活で昔時はその隆盛を極めた地、28年当時は、昔の姿は見られず炭鉱施設も遂時取り払われ、また、中小炭鉱も水没等による廃鉱の止む無き事などで生活全体に深刻さを増しつつあったように思われてなりません。

 この様な地域社会の環境下にあって学校の誕生・独立、各学年2学級編成12学級、職員数15名、在籍児童数550名、第1回卒業生約110名、こうした状況下における学校経営方針は如何にあるべきかなど、当初は毎日のように職員会議や打合せ会、PTA役員会等を開いて語り合いました。

【新校舎の建設】

  分校時代の校舎は、狭い上に古い。そのため、町当局のお力によって2階建て8教室の建築に取り掛かり、28年9月にその落成式を挙行することができました。子どもたちの喜びは言うまでもなく、白水町全体が明るさと喜びに満ちました。

 

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