こんなことがありました。

入学式 校長式辞全文を掲載!

式 辞

 うららかな春の光の中,色とりどりの花が咲き競う季節を迎えたこの良き日に,ご多用の中,いわき市議会副議長の蛭田源治様をはじめ、多くのご来賓のご臨席を賜り,平成30年度いわき市立勿来第二中学校入学式が挙行できますことを心からお祝い申し上げるとともに感謝申し上げます。

 さて,36名の新入生のみなさん,入学おめでとうございます。先程,一人一人の名前が学級担任から呼名され、皆さんが元気な返事をして起立した姿そして引き締まった表情を見て,今日から始まる中学校生活に向けての意気込みが伝わってきました。今日から勿来二中の生徒としてどんな成長を見せてくれるのか,みなさんの活躍が楽しみでなりません。

 いよいよ、今日から3年間という中学校生活が始まります。大きな期待と初めての世界に飛び込む不安を持っていることでしょう。勉強では、教科によって先生が変わります。そして授業で習ったことを確認する定期テストもあります。大切なことは、授業に積極的に参加し家庭学習で定着させることです。また、部活動では、毎日の練習に体が慣れるまでは疲れることが多いと思います。


 しかし、中学校時代は頭も体も鍛えるのに最も適した時期です。心身ともに大いに鍛えて下さい。ただし、辛い時や弱音を吐きたい時も必ずあります。その時はぜひ家族、友人、先生方に相談してください。必ずやあなたの味方になってくれるはずです。
 勿来二中の先生方は皆さん一人ひとりに寄り添いながら支援していきますから安心してください。
 さて、入学生の皆さん、本校入口にある大きな看板を見ましたか?
今年3月に卒業した皆さんの先輩方が寄贈してくれた物です。そこに書かれている言葉があります。何と書かれているか、皆さんはわかりましたか。

「夢と自信を育む勿来二中」と書かれています。これは本校のスローガンです。皆さんは、夢を持っていますか。夢と一言で言っても、近い将来の夢、例えば「成績を上げたい」「部活動で県大会に行きたい」という夢もあれば、もっと先の将来の夢、例えば「将来、医者になりたい」「海外で活躍したい」という夢など様々な夢があると思います。

 時に夢に向かって進んでいると、挫折することもあるかもしれません。順調に進んでいる時は誰でも前向きにできるのです。大切なことは、逆境に立った時に自分自身を奮い立たせることができるかであり、逆境を乗り越えた時こそ、人は大きく成長できるのです。

 また、スローガンにあるもう一つ、自信についてです。大した苦労や努力もせずに何かを達成した時についた自信は、もろくてちょっとしたことで失望に変わります。
 
 人は、日々たゆまぬ努力を続けることで、自分の中に少しずつ自信が芽生えてきます。この自信こそが本物であり、その人の真の強さになるのです。
  

  皆さんは、これから3年間、本校に登校する際にいつもこのスローガンを見ることになります。
 登校する時にはぜひとも「夢と自信を育む勿来二中」のスローガンを見て一日のスタートを切ってください。
 保護者の皆様,本日はお子様のご入学,誠におめでとうございます。数日前まで小学校に通っていた我が子が,中学校の制服に身を包み,緊張した表情で入学する姿を見て,感慨もひとしおのことと存じます。本日より,大切なお子様を責任を持ってお預かりいたします。

 今後は,お子様一人一人が、社会に貢献できる立派な人間になるために学校とご家庭がしっかりと連携し,地域の方々のご支援をいただきながら,教育を推進してまいります。よろしくお願い申し上げます。

 結びに,これから始まる勿来二中での三年間を通して,皆さん一人ひとりにもう一つお願いがあります。それは「今を精一杯生きて下さい。」
過去を振り返ったり将来を考えることも大切です。でも皆さんができることは「今をどう生きるか」なのです。今の一瞬一瞬を精一杯取り組み、中学校3年間で大きく成長することを祈念して、私の式辞といたします。

  平成30年4月6日

             いわき市立勿来第二中学校長 若松 真一