こんなことがありました。

第一学期始業式「校長式辞」全文

 第一学期の始業式で、新2,3年生に向けて述べた「校長式辞」の全文を掲載します。

【校長式辞】

式  辞

まずは、進級おめでとうございます。
いよいよ今日から新学期がスタートします。昨年度は良かったことも後悔していることもあったと思います。
 しかし、過去を振り返っても戻ることはできません。ですから、新たな気持ちで一度リセットし再スタートを切ることは大切なことであり、今がその時です。私がいつも皆さんに話している「今を精一杯生きる」ことに昨年度以上に努めてください。

 新年度が今日から始まり、新たに抱負や目標を決めた人も少なからずいると思います。まだ、決めていない人は、必ず抱負や目標を決めてください。
二学年、三学年としての立場や自分の責任を考え、目標を明確に持って計画的・意欲的に学校生活を送ってください。
  

 さて、2,3年の皆さん、今年3月に卒業した先輩方が寄贈してくれたスローガンの看板を今日も見てきましたか?「夢と自信を育む勿来二中」このスローガンを見て何を感じますか。これから話すことは入学式でも新入生に話すつもりです。その位、勿来二中にとって大切なスローガンであり、今年度、皆さんが胸に深く刻んでほしい言葉だからなのです。

 皆さんは夢を持っていますか。夢と一言で言っても、近い将来の夢、例えば「志望校に入りたい」、「テストで順位を上げたい」、「部活動で県大会に行きたい」という夢もあれば、もっと先の将来の夢、例えば「将来、英語を勉強し海外で働きたい」、「福島の復興に貢献したい」という夢など様々な夢があると思います。

 時に夢に向かって進んでいると、挫折することもあるかもしれません。順調に進んでいる時は誰でも前向きにできるのです。大切なことは、逆境に立った時に自分自身を奮い立たせることができるかであり、逆境を乗り越えた時こそ、人は大きく成長できるのです。

 また、スローガンにあるもう一つ、自信についてです。大した苦労や努力もせずに何かを達成した時についた自信は、もろくてちょっとしたことで失望に変わります。
 人は、日々たゆまぬ努力を続けることで自分の中に少しずつ自信が芽生えてきます。この自信こそが本物であり、その人の真の強さになるのです。
 昨年度、皆さんは大きな声で「おはようございます」「さようなら」と言ってくれましたね。今年度もぜひ大きな声で挨拶をしましょう。たかが、挨拶と思う人がいるかもしれません。でも挨拶をしっかり行うことはこれから社会に出ていく時にとても大切なアイテムです。

 もう一つ大切なアイテムを話します。これは本校の生徒が苦手にしていることです。卒業生にも在校生にも言えることです。どうしても一つの小学校から来た皆さんは、ある意味、揉まれてていないためか、いざという時に物怖じしてしまう傾向にあります。

 どんな状況でも物怖じせず自分の意見や感想を堂々と発表したり、行動に表すことが今の皆さんには必要であると思います。この点を意識して今年度取り組んでください。そうすれば、中体連の大会、波の穂祭、高校進学などで大いに効果が表れるはずです。

 校長先生は、これからの皆さんをとても楽しみにしていますす。みなさんがどんなことを見せてくれるのか、どんな成長をしてくれるのか、大いに期待しています。


 さあ、今日からあなたたちの後輩が入学してきます。人と人の出会いを大切にしてお互いを尊重し、友達や後輩の良い所を積極的に見つけてください。そうすることであなた自身もより輝く人になれはずです。

結びに、今学期も皆さんと新しい先生方を迎えた先生方がともに協力し合い、校歌にある「師弟同行」を意識し、充実した生活を送ることを期待し、式辞といたします。

              平成三十年四月六日 
                       勿来第二中学校長 若松 真一