楮刈り

先週、1・2年生は紙すきの体験を行ったところですが、今日はその原料の「楮」を刈り取る作業を地域の方と一緒に行いました。「楮」は こうぞ と読みます。

 

いわき市遠野では、昔から「遠野和紙」の生産がさかんでした。楮は、「遠野和紙」の原料として有名なクワ科の植物です。かつては全国各地の山間地域で和紙の原料として栽培されていました。現在では、山形、茨城、富山、兵庫などで、地域の気候に合った加工方法で和紙作りや伝統工芸品に活用されています。入遠野中学校では、各所の協力を得て、この「遠野和紙」で卒業証書を作っています。(「遠野和紙」は現在市販されていません)

 

生徒たちは昨日の事前学習で、楮の刈り取り方や加工について学びました。その知識を生かし、刈り取りにのぞみました。春のような陽気に恵まれ、みんな一生懸命、でも楽しく協力して楮刈りを行いました。

 

遠野オートキャンプ場の櫛田さんが講師となり、刈り取り方法から注意点までていねいに教えていただきました。

 

今日は短く切らず、長いまま収穫します。楮の保存状態を保つためです。

 

今年は秘密兵器が登場し、のこぎりよりも速く作業できました。

 

春のような暖かい陽気で、作業もはかどります。青空の下での作業はみんな気持ちよさそうでした。

 

楮はむちのようにしなります。隣の人の顔や目にあたらないよう、注意して作業をします。

 

親指より細い枝は、材料として使えません。枝を切り落として分別します。

 

軽トラックいっぱいになるまで刈り取り、みんながんばりました!

遠野オートキャンプ場の皆様、地域協力隊の平山様、シルビア様、遠野支所の方々、大変お世話になりました。

ありがとうございました。