上中の様子

東日本大震災追悼集会

6校時、卒業式全体練習の時間に、東日本大震災の追悼集会を、全校生、教職員で行いました。最初に、校長から話をさせていただきました。

「 東日本大震災から8年が経ちました。
皆さんは、あの大きな地震の揺れを覚えていますか。数十mを超える津波が今まさに町を襲っているというテレビのアナウンスと映像を覚えていますか。
あの福島第一原発が爆発し、白い粉塵があがった映像を。
小さい子をどうやって放射能から守ろうと、悲壮な思いの大人達の表情を。
いわきにいるべきか、避難するべきか家族で決断を迫られる大人達の会話を。
  なぜよりによってふるさと福島でこんなことが。フクシマは世界中の人が知るワードになってしまいました。
  今では、何とか平穏な生活が送れるようになっています。それとともに、あの多くの命を奪った震災が過去のものになってしまいがちです。
  しかし、津波にのみ込まれ、未だに家族が捜索している人がいます。ふるさとに帰れない人たちがいます。家族がバラバラになってしまった人たちがいます。母校に一度も入ることのない小中学生がいます。ふるさとに帰ることを諦めた人たちがいます。
 私達は、伝えていきましょう。大切な家族に、愛する子や孫に。地震や津波で、突然命を奪われた人々、家族を失った人々のことを。原発事故で、ふるさとに戻れない人々のことを。

 自然災害の恐ろしさと、身を守るための備えと心構えを。そして、科学が人々を苦しめることなく、人類の平和と発展に使われている社会を皆で作ることの大切さを。  

2011年 3月11日 午後2時46分 東日本大震災の発生です。
亡くなられた多くの方々の魂が、安らかに眠れますように、皆さん一緒に黙祷しましょう。」

このあと、全校生、教職員が、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷を行いました。