こんなことがありました。

NEW テレビ全校集会「校長からのメッセージ!」

 本日29日(金)段階的な授業再開の最終日!

 4月18日から昨日まで41日ぶりに全校生が朝8時に登校しました。今日は午前中4時間授業で下校となります。来週1日(月)から通常通りの学校生活が再開されますが、3月~5月までの臨時休業中で皆さんが感じたことはたくさんあったと推測します。

 例えば、「最初は学校が休みで良かったけど、だんだんと学校に行きたくなった」とか「友達と早く会いたい」「勉強は大変だけどやっぱり友達と一緒に勉強や部活を頑張りたい」など。

 そしていよいよ6月から待ちに待った通常通りの学校生活です。そこで今日の最後の授業では6月からの通常の学校生活がスムーズに送れるように「テレビ放送全校集会」を開きました。

全校生が体育館に集まる全校集会ができません。かと言って「放送だけの全校集会」では物足りない。ということで、先生方がこの臨時休業中に放送室を大掃除したり各教室のモニターを点検し、テレビでの全校集会ができるようになりました。これからもテレビ放送を有効に活用していきます

 なお、テレビ全校集会の様子をこの後、ビデオで撮影し掲載します。

 

以下は、4校時のテレビ全校集会での校長からのメッセージです。<抜粋> 

「中には、休業中の生活に耐えられないほどストレスを感じたり、学習や部活動へのモチベーションが下がってしまった人もいると思います。でも忘れないでください!『逆境を乗り越えた時こそ、大きな成長がある』ことを! 「コロナでの不自由な生活に負けないこと」それは『自分自身に負けないこと』つまり「『克己心』を忘れないでほしいと思います。

 私たち福島の人たちは、ここ数年、多くの困難に出会いそして逆境に立たされています。もうすぐ10年になる東日本大震災と原発事故による生活、昨年の台風による甚大な被害、そして今直面している『新型コロナ問題』。

東日本大震災の時は皆さんはまだ小学校に入学前であまり覚えていないかもしれませんが、あの未曽有の大災害から復興を信じて一人ひとりが頑張ったことで今があります。

 あの時を乗り越えた私たちが新型コロナに負けてはいけません、いや負けるわけがありません。一人ひとりがまずは、自分に負けないこと、自分を奮い立たせることです。でも辛い時は友達や保護者そして先生方を頼ってください。先生方も、生徒皆さんのために今そしてこれから何ができるかを一生懸命に考え、実行していきます。

 今回の新型コロナウイルス問題で臨時休業になり、修学旅行や遠足そして6月の市中体連などが延期になりました。しかし発想の転換をしてみてください。もうすぐ5月が終わりますが、もし普段通りの学校生活であったなら修学旅行も遠足も4月にもう終わっていて過去のことになっていました。また、中体連大会も陸上は終わっていて総合大会もあと2週間後でした。もし不運にも負けていたなら3年生はあと2週間で引退でした。中体連が6月から7、8月以降になったことで、練習がまだ2カ月でき引退が伸びたとポジティブに考えると、これからまだまだ楽しみがやって来ると考えられると思います。吹奏楽部のコンクールは中止になりとても残念ですが、吹奏楽部員のためにも発表の場をできる限り設けていきます。

 もちろん、勉強が遅れていることに不安を感じている人も多いでしょう。でも皆さんと同じ中学生全員が同じ環境にいます。皆さん一人ひとりの意欲そしてこれからの取り組み次第では、逆にチャンスと捉えることができます。

 人は辛い時や悲しい時に落ち込みます。それは自然なことです。でもこんなふうに『逆転の発想』も時には大切ということも覚えていてください。人生の中で『逆転の発想』をすることが必要になってくることが必ずあるはずですから。

 話を戻します。皆さんにとって『勉強』は、もちろん大切です。しっかり学力が向上するように取り組んでもらいます。でも勉強だけのために学校があるのではないことも事実です。失われた時間は取り戻せませんが、これからには生かすことができます。5月にできなかった体育祭の代替案、楽しみにしている修学旅行や遠足の実施に向けてなどなど、できる限りのことを私たち先生方も必死に頑張ります。ですから生徒の皆さんも、6月1日から新たな目標に向かって精一杯、前向きに取り組んでください。

 学校は常に『生徒ファースト(生徒第一)』です。生徒ファーストとは、皆さんにとって楽をさせるという意味ではありません。「たのしい授業・わかる授業」を目指すためには学習に真剣に取り組む皆さんの姿勢や行動を伴います。他にも「充実した部活動」のためには、基礎体力向上や持久力向上のために練習で負荷をかけたり精神面を鍛えることもあります。

 生徒の皆さんと先生方が今まで不完全燃焼だった日々を取り戻すために学校生活で充実できる瞬間瞬間を過ごしていきましょう!そして新型コロナウイルスにいつか『倍返しだ!』と言える学校生活にしていきましょう!(終)」

 

 まだまだ、新型コロナ問題は収束しませんが、生徒一人ひとりに「満足感」や「達成感」を味わってもらうために、学校も一生懸命に取り組んでまいりますので、保護者の皆様そして地域の方々のご理解とご協力をお願いします。