3ツ星 今日の中央台北小

今年度から始まった社会科の本校の研究。

全学級担任が研究授業を提案しました。今日は、最後の研究授業。4年生。

先生が紙袋の中に入っている食器。取り出してみます。

普通の陶器の器。そして、会津塗の器を出します。「キレイ!」「ぴかぴか」「何か塗ってある」子供たちの素直の反応。

実際に触ってみます。「つるつる」「金ぴか」「金箔?」「てかてか」「軽い」

普通の陶器と会津漆器との違いを実際に見て触ったことで感じます。「会津漆器について調べてみたい」いう意欲が出てきて本時のめあて。『会津漆器とはどういうものか調べよう』子供たちのつぶやきからめあてを設定。

子供たちの手元には先生が手書きしたA3のワークシート。

パソコンで作るものよりもずっと先生の想いが満ち溢れています。良い授業には「教師の想いや願い」も大切です。今日のワークシートも先生が前日までどんな風にするかぎりぎりまで悩んでいました。

子供たちが調べたいこと考えたら早速、資料集を使って調べます。

「一人で調べる?ペア?」子供たちが問うと「ペアで」。「何分くらいで調べる?」調べる時間も学習形態も子供たちと一緒に考えていきます。

資料集にサイドラインを引ける子に育っています。サイドラインがひけるというのは何が大事かわかっている姿。

資料から『読み取る観点』を決めて。『いつから』『誰が』『出来事』『現在は』

1人で。時にはペアで。

子供たちが調べたことをノートに書くときは要約して。国語で鍛えてきた要約する力が発揮されます。教科等を横断した学び。

「昭和50年」「400年前」「蒲生氏郷」資料から読み取ったことを次々と発表。読み取る力がついています。

「できごと」や「現在は」が出てこない。先生が独り言。「出来事と現在について調べられたらヒーローだなぁ」子供たちは先生のつぶやきを聞き逃しません。 

先生の一挙手一投足が子供たちの学びの羅針盤。「分かった!『現在の様子』」読み取った子が嬉々として手を挙げます。

「現在でも会津漆器は最新技術で成長し続けている」

 

先生の用意した資料をデジタル黒板で示します。

全国の伝統工芸を担う職人の数がだんだんと減ってきている資料を示します。

 「さて、会津漆器の職人さんは?」先生の質問に「きっと減っている」子供たちが答えます。

「きっと減っている」予想通りのグラフが出されるのを待っています。

「一度減ったけど増えている?!」グラフを読む算数の力。予想外の結果。

「わ~!!!」思わず拍手する子も。「すごいすごい!!!」「増えている!」

子供たちの学習意欲が一気に高まります。授業の後半にかけ探求への熱量が盛り上がっていきます。

「会津漆器の職人数が増えてきたのはどうして?」学習課題に対して子供たちの予想を出し合います。

「インターネットとかで会津漆器が伝わって、外国の人に人気が出たんじゃなかいな。」

「2012年に職人数が減っているから、その後で職人を増やして会津漆器を人気にしていったのかな。」

「会津塗を広めていきたい人が増えたからかな。」子供たちの予想がこれからの調べ学習の方向性を決めていきます。

先生がホワイトボードに分類しながら貼っていきます。先生が分類していることに気づく子供たち。

「これは、ここ」「でも、この予想はこっち」先生のつぶやきと動きに注目してどんな風に分類しているかを子供たちも考えます。

「人?作り方?に分けている」子供たちも気づき始めます。

これから、子供たちと見つけた学習問題「作り方」「伝統を守る」「よさを広める」について学習を進めていきます。

北小だからこその学び、4年2組だからの学び。全員が大事な学び人。学びスト。