<未来創造>

ファイナンスパークを実施しました

13日(金)、本市の特色ある教育プログラムの一つ、「ファイナンスパーク」(FP)を体験施設エリムで実施しました。対象は2年生です。3名の保護者の皆さんにも、ボランティアとしてお手伝いいただきました。

FPは、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の提供する経済教育プログラムです。FPは、税金、保険、食費、光熱費など生活に必要な費用の試算、様々な商品やサービスの購入・契約などを体験し、実社会にあれる情報を適切に活用する力や、自らの生き方につながる生活設計能力などを育成することをねらいとしています。

生徒たちは8時間の事前学習を終えて、今日の体験活動を迎えました。今日は、各自に与えられた年収や家族構成に基づいて、赤字にならないような1か月の生活費計画を立てました。生徒たちは、税金を納めた後に手元に残る所得を、どのような優先順位で支出したらいいか、電卓を片手に決めていました。 

FPを通じて、家計の支出には義務として必ず支払うもの、生活する上で欠かせないもの、欲求に根ざすもの、ぜいたくなもの、金額が大きく月々の給料では手に入らないもの、暮らしを豊かにするもの、将来への投資、予期しない支出などがあることを学びます。また、様々な企業(店舗)を回り、情報収集をした上で、どんな商品やサービスを購入するかを自らの価値観に基づいて決めていきます。さらには、株や為替で得る収入についても学びます。

生徒たちは、限られた所得の中でどのように家族を養い、豊かで充実した暮らしをしていくかを経済的な視点から学びました。また、生活費計画を立てるには、必ず犠牲にするもの(オポチュニティコスト)があるという大切な概念を学びました。普段とは違った頭の使い方をして、悩みながら生活費計画を立てたので、「疲れた」という声も聞かれましたが、表情には大いに達成感がうかがえました。