<未来創造>

初めてのビブリオバトル

 

 「チャンプ本」になったのは・・・?  ~3年・国語~

 

 3年生の国語の授業。

 最後の授業は、ビブリオバトル(知的書評合戦)。

 初めての取り組みなので、助っ人をお願いしました!!

ビブリオバトルに以前から熱心に取り組んでいる四倉高校。

先月、県大会に出場したこともある四倉高校生の発表を実際に見せていただきました^-^

あまりのすばらしさに、子どもたちは呆然。

しかし、これをお手本に自分たちのビブリオバトルの準備をしました。

そして行われたビブリオバトル。

協力してくださった四倉高校の先生と高校生の参加も得て行いました。

この日はスペシャルゲストも!!

本校を卒業した四倉高校生も、生徒の前で発表してくれました。

本にちなんだ格好に扮し、時に笑いを誘いながらの堂々とした発表。

生徒たちは大喜び^0^

ビブリオバトルは、本についての発表を聞き、一番読みたいと思った本に投票するというもの。

最も票の多かった本が「チャンプ本」となります。

発表者は5分間で、オススメの本を紹介。

彼が紹介したのは「スマホを落としただけなのに」

みんな、興味をもって聴いていますね^-^

本に描かれた恐怖を上手に伝えていて、きっと「怖い!!」とみんな思ったはず!

もっと知りたい、これはどうなのかな、と思ったら、質疑応答に参加です。

四倉高校の先輩も質問をして、参加してくれました。

「サマーウォーズ」この本が発表者を励ましてくれる存在だということが、体験を基にした話からとてもよく伝わりました。

「六番目の小夜子」最初別の本で考えていたのに、途中まで読んでどうしてもこちらを紹介したい、と思ったほどひきこまれた本、興味がそそられます。

「三毛猫ホームズの危険な火遊び」シリーズで10冊を読み、その中で1番オススメの本だそうで、それだけでおもしろそうです^-^

「賢者の贈り物」ストーリーもさることながら、印象に残った表現の紹介に、彼の感性の豊かさを感じました。

「15歳 終わらない3分間」核心をつく質問にも、ネタバレにならない程度に上手に答え、3分間の謎を実際に読んで確かめたくなりました。

「神様の居酒屋 お伊勢」個性豊かな表現とあいまって、人間くさい神様がどんな感じなのか、これもまた実際に読んで知りたくなる発表でした。

「春を背負って」題名の意味をどうとらえるかを問われ、自分なりの解釈をしっかりと話した彼。運命を受け入れて生きる主人公に共感できそうな本だと感じました。

「民王」描かれている父と息子の関係から、自分のお父さんについて考えたことをもとに発表。「あなたはそう思っているのですか?」「もちろんです!」

「きみの傷とぼくらの絆」ゲーム好きな彼女が、したことのないゲームを描いたお話を紹介。ゲームと現実を行ったり来たりしながら育まれる友情とはどんなものなのか、ゲームをしない人でもおもしろく読めそうです。

「タレーランの事件簿」全5巻からなるシリーズ本。読みどころは2つあり、その一つが1巻と5巻を比べたときにわかる、と言われたら、読むしかないでしょう。

「LV(レベル)999の村人」もし、こんな設定の世界に生きなければならなくなったらどうしますか、という問いかけに、思わず自分が登場人物になったような感じがしました。その先、どうなる?

「厨病激発ボーイ」高校生になっても中二病の登場人物たち。日常の高校生活を描きながら、非日常的なことばかり起こるということで、これから高校生になる生徒たちだけでなく、大人も楽しんで読めそうな気がしました。

「コーヒーが冷めないうちに」映画化もされた話題の本。「あなたも過去に戻ってみたいですか?」という質問に、「現実は変わらないとわかっていても、戻りたいです。」「戻ってどうしたいですか?」その答えに、ちょっと感動しました。

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」アニメ化されたり、ドラマ化されたりした話題の小説ですが、彼が紹介したのは外伝。これは本でしか知り得ないお話、とあれば、読むっきゃない!

ジャンルもさまざま、書かれた時代もさまざまの本がそれぞれ紹介されました。

それぞれの個性的な発表も盛り上がりましたが、さらに盛り上げたのは、発表後の質疑応答。

本を選んだきっかけを聞いたり、

その本にまつわる発表者自身の思いや経験を聞いたり。

 

卒業生からも、

高校の先生からも質問がありました。

子どもたちの質問は、核心をついて鋭く、

答える方も、どんな質問をされるかドキドキだったよう。

でも、この質疑応答が、さらに紹介された本への興味を引き立てました。

質問によって、発表者のものの見方や経験に裏付けられた思いに触れることができ、

さらなる質問がされる場面も。

発表者が紹介する本だけでなく、発表者自身についても新しい発見がありました。

 

参観された四倉高校の先生や生徒さんたちに「とてもレベルが高くて驚きました」と褒めていただきました。

最初にいいお手本を見せていただけたおかげだと、今回快く授業に協力してくださった四倉高校に感謝しています。

終わってみれば、ぜひ保護者の方にも見ていただきたかった、と思うようなビブリオバトルになりました。

さて、読んでみたいと思った本3冊を投票しました。

どれもおもしろそうな本ばかりでしたが、今回の「チャンプ本」は・・・?!

ここでは内緒です^-^ あしからず。