<未来創造>

オムツと科学


 みんな使っていたオムツの正体は? ~3年・理科~

 3年生の理科は、最後の単元を学習中。
 理科室をのぞいてみたら・・・

 なにやら、ビーカーに入った白い液体をかき混ぜていました。

 そのかたわらには、水を持って待ち構えている人が・・・?
 どうやら少しずつ、白い液体に水を加えているようです。

 実験にはこれらが使用されていたようですが・・・
 右側の、ぼろぼろになった紙製の物は何でしょう???

 あれあれ?
 こちらの班の白い液体は、液体ではなくゼリー状になっていました。
 一体今日は、何の実験なのでしょう。

 今日は、「いろいろな新素材」についての学習。 
 その中で、子どもたちは「吸水性高分子」を使った実験を行いました。

 実験に使用したこのぼろぼろの紙製の物は、実は赤ちゃん用の紙オムツ。
 この中に、いわゆる吸水性ポリマーと呼ばれる「吸水性高分子」が使われています。

 オムツを解体し、このように両手をこすり合わせて「吸水性高分子」を取り出します。

 おわかりになるでしょうか。
 赤丸の中の小さい白い粒が、「吸水性高分子」です。
 あまりの小ささにビックリ \*0*/ です。

 「吸水性高分子」は、それ自身の質量の500~1000倍ほどの質量の水を吸収できるのだとか・・・。
 わずかな量でも、水をどんどん吸収してビーカーいっぱいになりました。
 子どもたちもかつて使って(使われて?)いたであろう、紙オムツ。
 その中には、科学が隠れていました。

 「吸水性高分子」は、その性質から下水に流すことができません。
 実験が終わったら、燃えるゴミとして処分します。

 さてこの班は、水を1リットルまで加えたいと思っているらしいのですが、
 ビーカーでは対応しきれず・・・

 容器を移し替え、チャレンジを続行するようです。
 自分たちの実験を終えた他の班の人たちが、集まり始めました。

 机に散らばった「吸水性高分子」を集めては容器に入れ、目標?に向かって頑張りました^-^
 熱中するほどの興味をかきたててくれるのも、理科のすばらしさでしょうか^-^

 結局クラス全員が自発的に集まり、この班の行く末を一緒に見守りました^-^

 ところで、「新素材」とは・・・?
 教科書によると身近なところでは、LED(信号機など)、iPS細胞、炭素繊維(飛行機等)などが挙げられるそうです。
 iPS細胞も「素材」なんですねぇ*0*

 理科の教科書をのぞくと、大人でも興味がわきそうなことが載っているかもしれません^-^