豊間中日記

豊間中からのメッセージ

 いわき市で唯一、校舎全壊の被害を受けた豊間中でしたが、これまで多くの皆様の温かいご支援を受けて、新しい豊間中をつくって参りました。物心に渡りご支援をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。
 震災当時の豊間中の生徒の皆さん、教職員スタッフ、保護者並びに地域の皆様の、言葉には表せられないくらいのご苦労、また、その後の復興にご尽力された皆様の意志を引き継ぎ、中学生は何をすべきか、どのような力を身に付けることが必要なのか、考え、実践力を高めていきたいと思います。

 今日は、地元にある修徳院で行われた慰霊祭に3年生12名が出席しました。また、1、2年生は、黙祷の後感謝の気持ちを込めて校歌を大きな声で歌いました。
 以下に、代表生徒によるメッセージを掲載いたしました。

生徒1

 皆さん、震災後から今までたくさんのご支援ありがとうございました。皆さんからの温かい支援のおかげで、確かに復興の道を歩んでいます。また、10年という長い年月が経った今でも、この豊間のことを忘れず支援をして下さる人たちがいます。本当にいつもありがとうございます。

生徒2

 震災当時は避難所や慣れない他県で生活をし、怖くて眠れない日もありました。しかし、そんなときに私たちを支えてくれたのは、すぐそばで私たちを守ってくれた親や地域の方々、そして支援をしてくださった皆さんです。皆さんのおかげで今こうして毎日楽しく学校生活を送ることができています。

生徒3

 僕たちの豊間中学校は10年前に震災で校舎が流されてしまいましたが、今は新しい校舎と体育館で勉強も部活も一生懸命頑張っています。中学校の周りには新しい家が建ち、豊間の街も少しずつ活気づいてきました。もっと豊間がより良い街になっていくのがとても楽しみです。

生徒4

 あの日から10年が経った今、東日本大震災を経験した一員として私たちはこの経験を後世に伝えていかなければいけない義務があると思います。その義務を一生をかけて果たし、いつも支えてくださるすべての方々へ感謝の気持ちを忘れずにこれからの学校生活を送りたいと思います。ありがとうございました。