豊間中日記

ふるさとの偉人

校内にこんな掲示物がありました。

私たちが中学生・高校生の頃は「星新一(ほし しんいち)」のショートショート(短編作品)と言えば読書の定番でした。今も英語の教科書に英訳された作品が掲載されています(2年生のCan Anyone Hear Me?)
星新一の父親である星一(ほし はじめ)は、いわき市出身で、かつて「東洋の製薬王」と言われた人物で、薬科大学の創始者です。
その星一が昔、国会議員に立候補したときの話を家族からきいたことがあります。
それによると・・・
当時は漢字の読み書きができない人も多く、彼は「投票用紙には・一(ちょんいち)と書いてください!」と演説で連呼していたそうです。
漢字の「星」を「・」で代用させたのです。これなら漢字が書けなくても簡単に自分の名前を書いてもらえると考えたようです。彼は明治後期と昭和初期の衆議院選挙に2回当選しています。
(このように、「時代に埋もれた逸話」ってたくさんあるのでしょうね・・・)
興味のある方はぜひ、いわきに関わりのある星一、星新一の親子について調べてみてはいかがでしょうか。
未来を先取りしたような星新一の作品を読むことも、もちろんお勧めです。
個人的なお勧めは「声の網」。インターネット時代の到来を予言したような作品です。短編集なので読みやすいと思います。