こんなことがありました

素敵な瞬間

 1年生の教室をのぞいてみました。算数科の学習中です。

「9は1といくつ?」との先生の問いかけに、ブロックを使って考え、意欲的に発表する1年生。素晴らしい姿ですね。

 答えが出そろったところで、おもむろに先生が問いかけます。「黒板を見て、何か気づくことはないかな?」

 はじめはきょとんとしていた1年生。しかし、次第に気づきはじめて「同じだ」「ひっくり返してある」といったつぶやきが。数の組み合わせ方の決まりに気がつき始めます。

 一部の子どもの気づきを、ブロックを使って可視化することによって学級全体に共有させます。すると、1年生も次第に「あっ、意味がわかった!」と声を上げはじめました。

 数や数の関係に着目して考えるのは、算数にふさわしい見方です。先生のちょっとした工夫が1年生の算数にふさわしい見方を育てていた、そんな素敵な瞬間でした。