放射線教育の出前授業~その2
先週に引き続き、5年生も放射線に関する出前授業を体験しました。
講師は、医療創生大学の石川哲夫特任准教授です。
5年生も、興味津々です。
どの学年も、発達段階に合わせて、2時間ずつ勉強することになっていますが、5・6年生の内容は、高度なので、外部の先生にご協力いただきました。
高度な内容をわかりやすく教えるのは、とても技術がいります。
そして、具体物があると、視覚的にも理解が深まります。
医療創生大学さんには、いつも大変お世話になっています。
まず、原子力発電についての説明がありました。
これは、ウランのペレットの模型を見せているところです。震災の時の発電所内部の図や写真をもとに、どうして原子力発電所が爆発してしまったのかがわかりました。
日本全体の原子力発電所の所在地を表した地図です。
火力・水力・風力・原子力・・・とたくさんの発電の仕方がありますが、発電に使う資源の量に対して、まかなえる家庭の数には、大きな差があることがわかりました。
外国には、もっとたくさんの原子力発電所があるそうです。
身の回りにある放射性物質についてです。
自然放射線と人工放射線の違いや、なぜ、食物の検査をする時の基準が100ベクレル
なのかについても科学的な理由がわかりました。
日本や福島県は世界の中でも、特に厳しい基準を設定していて、それをクリアしたものしか流通していません。
こういう授業を、福島県以外の人もみんなが受けてほしいと思いました。
木の板、コンクリート板、鉄板、アルミ板、水などを使った放射線を遮断する実験もしました。さて、何が一番、放射線を遮蔽したでしょうか?
そして、普段は目に見えない放射線が飛ぶ様子を、アルコールとドライアイスを使った霧箱で見えるようにしました。
5・6校時と続けて授業をしましたが、帰りの会が終わっても、霧箱を見たくて、オープンスペースに集まっていました。今日の授業は、子どもたちが、やがて大人になって、安全に安心して暮らせるための知識として身につけてほしい大事な内容でした。
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