こんなことがありました

了解 来訪者

 先月吉日に6年生の文集編集委員T君が校長室に来て、原稿を依頼されました。
 締め切りが今日。
 原稿は10日ほど前には作成しておきました。


 大休憩、漢検の作業をしているとT君がやってきました。
 「原稿をいただきに伺いました」
 敬語が素晴らしいです。

 しかし、スンナリ渡すわけにはいきません。(去年はダミーの原稿を渡して、委員がそのまま持ち帰ってしまったので、あとで大騒ぎになりました。)
 「さて、T君、校長先生の原稿はこの棚の中にあるんだけど、何番目の引き出しにあるでしょう?」
 チャンスは3回にしましたが、残念ながらはずれでした。


 「こういうときはどうしたらいい? あきらめて帰るか、再チャレンジをお願いするか。文集委員の責任があるもんねえ」
 「校長先生、もう1回チャンスをください」
 「いいですよ~。あと何回にする?」
 「2回でお願いします」

 またまたはずれてしまいました。
 「どうしましょう?」
 「あと1回チャンスをください」
 「いいですよ~」
 すると…茶色の封筒が。
 「怪しい?」
 「はい、ぼくが書いた手紙があります」
 「では、なんて聞くといいかな?」
 「中を確かめさせていただいてよいでしょうか?」
 「はい、いいですよ~」
 中を確認して茶色の封筒を無事持ち帰ったT君でした。 

 校長室に来るだけでも緊張するのに、さらに緊張させてしまいました。
 T君、話し方がとてもよかったですよ!