こんなことがありました

4年生 盲導犬の学習

 4年生では福祉の学習で、目の不自由な人の苦労やその方々を助ける盲導犬の役割などについて学習しています。
 今日は、高橋ご夫妻が、愛犬デルタをつれて教えに来てくださいました。
 高橋さんは、40歳頃病気で全盲となってしまいました。当時はそのショックと出歩くことの恐怖から、家を出ることはなかったそうです。そのショックや恐怖は想像するだけで大変なことだと思います。その姿を見た奥様が、少しでも行動意欲がわくようにと手を尽くして盲導犬を貸してくださる肩を探されたようです。しかし、当時はなかなか貸し手がなく困ったようです。何しろ、盲導犬を育て上げるためには莫大なお金がかかる上、これに適した犬も少ないからだそうです。何とか盲導犬といっしょに過ごすことができるようになった17年前、少しでも目の不自由な方々について理解してもらおうと、各学校を回り目の不自由な方の福祉の学習を始めたそうです。その甲斐があって、17年前と比べると理解をしてくださる人たちが増えてきたことを実感しているとのこと。
 私も高橋さんとの会話で始めて知らされたことがあります。
 1 見えないので、すべて声を出して反応してくれると助かること。
 2 ドアが閉まっている時など、親切心で開けてあげることが一般的ですが、それは逆に不自由さを与えることになること。つまり、自分の手でドアの一夜開け方を確認すること土、空間認知ができるので、開けてしまうとその感覚がなくなりただ暗闇の中にいるだけになってしまい恐怖心が大きくなるというのです。
 4年生の子ども達は、自分でも目隠しをし、目の不自由な世界を体験していました。
 最後に、奥様手作りのしおりをいただきました。このしおりには、これを見ながら家族と今日の話をし、一人でも多くの方の理解を得たいという願いからのものです。17年前から、欠かさず、一人一人に手作りで作ってあげてきたそうです。とても感銘しました。