高久小学校 日記

出前絵本読み聞かせ会

 「子どもの読書環境を豊かにする会」の橋本様、高木様、後藤様を講師にお迎えし、1・2年生を対象に「絵本読み聞かせ会」がありました。

 バラエティーに富んだ素晴らしい4冊で、45分間があという間に感じるほど、子供たちは本の世界に引き込まれていました。

 ①大型絵本「もりもりくまさん」

 ②科学絵本「がぶりもぐもぐ」

 ③大型紙芝居「たべられたやまんば」

 ④大型絵本「しげちゃん」

 本の世界に入り込み、楽しそうに聴き入る子供たちの表情が、とても印象的でした。

 『クシュラの奇跡』(ドロシー・バトラー 1984)という本をご存知でしょうか?

 クシュラは、複雑な障害をもって生まれたニュージーランドの女の子で、複数の医師から精神的にも身体的にも遅れていると診断されていました。染色体異常で脾臓・腎臓・口腔に障害があり、筋肉麻痺であったため2時間以上寝られず、3歳になるまで物も握れず、自分の指先より遠いものはよく見えませんでした。

 しかし、生後4ヶ月から両親が一日14冊の本を読み聞かせることを実行したところ、5歳になる頃には彼女の知性は平均よりはるかに高く、本が読めるようになっていました。彼女が重度の障害にも関わらず目覚ましい発達を遂げることのできたのは、愛情と援助が一貫して与えられた環境があったことはもちろんですが、「言葉と絵の宝庫」である絵本に触れたことによる効果も注目されています。

 想像力や豊かな情操を育み、子供の心と頭に栄養を与える「読み聞かせ」、子供たちを本の世界へといざなう、とても素敵な時間でした。

 「子どもの読書環境を豊かにする会」の皆さま、ありがとうございました。