算数科研究授業(1年)
本校では、「学力向上に責任を果たす」ため、全職員で算数科の授業研究を行っています。今日は、1年生で算数科の研究授業がありました。
授業の初めに取り組んでいる「百玉そろばん」は、10の構成や補数など、数の概念を理解するのにとても効果的な教具です。
「フラッシュカード」も、大量の情報を脳にインプットさせたり、脳の「環境からの刺激によって変化する」という特性を生かして脳を鍛えることができます。
今日の授業は「3つの数の計算」の3時目で、「たし算やひき算が混じった『3要素2段階』の問題を、一つの式に表す」学習です。問題場面をとらえ、前時までとの違いを明らかにするため、「デジタル教科書」を使って、問題場面を視覚的に理解させます。
初めから元気いっぱいの1年生! みんな、算数を楽しんでいます。
1時目(青い木)の「3つの数のたし算」、2時目(赤い木)の「3つの数のひき算」の学習をもとに、本時の「たし算とひき算が混じった3つの数の計算」を考えます。既習(習ったこと)をもとに、「Aがこうだったから、A’もきっとこうだろう」と類推的に考えることは、数学的思考の基本であり、この「算数コーナー」が、学びの連続性を生むのに極めて重要です。
バスに乗る猫の数を考えるのに、「算数ブロック」(これも重要な教具)に置き換えて考えます。この半具体物への置き換えは、問題を正しく読み解き、図や式へと結びつけるとても大切な数学的活動です。
ブロックを操作して考える、図に書いて考える、式で考える、いろいろな考え方でできるようにしながら、それぞれの考え(理解)を深めていきます。こうした「抽象と具体を行き来する」中で、数学的思考力が身についていきます。
互いの考えを話し合い、理解を整理していきます。
全体の場で発表し、多様な考えについて「妥当性の検討」(正しい考えかどうか)のあと、「有効性の検討」(どの考え方が『CLEAR』か)をする「学び合い」で、深い学びへと導きます。
まとめの後の「学習感想」では、「楽しかった!」「よくわかった」などの感想が多数聞かれました。次の時間の予告(「◯+◯+◯=10」をつくる)を聞いた子供たちは、すぐに反応して、いろいろな考えを出していました。
これが、「学びの連続性」を生むのにとても大切です。算数を、そして考えることを楽しむ1年生の姿に、参観した先生方もとても驚き、感心していました。
夕方には、全職員で「事後研究会」を行い、授業の詳細な分析と改善点を話し合いました。これからも、「学力向上」=「指導力向上」であるという共通認識の下、不断の努力を続けてまいります。
〒970-0221
いわき市平下高久字原極46-1
TEL 0246-39-2150
FAX 0246-39-2984