こんなことがありました。

卒業式答辞

 無事、卒業式を終えることができました。規模は縮小されましたが、想いのこもったすばらしい式になりました。以下は、卒業生代表の答辞の一部です。在校生の皆さんに、卒業生の想いが伝わることを願います。

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  南中での三年間。その毎日はとても色濃く、何一つ欠けてはならないものです。そばにいることが当たり前になっていた友。私たちの笑顔がこの校舎にあふれることも、もうなくなります。

 突如やってきた別れに、実感がわかないまま今日を迎え、もっと一緒に過ごしたかったというのが正直な思いです。「共に生きる」ということがどれだけすごいことか、改めて感じました。

 この場にはいませんが、在校生の皆さんには、伝統にしばられることなく、皆さんらしい南中を作ってほしいです。これから皆さんが主体となる部活動や専門委員会。きっと不安もあるでしょう。でも私たちは積極的で立派な後輩達がいることを誇りに思っています。

 だから、私たちが成し遂げたことや実績をすべて塗り替えるほどの勢いと自信を持って前進してほしいと思います。新生徒会長の川上君をはじめ、生徒会役員が中心となって、この南中を支えていってくれることでしょう。何かに迷ったときは、まず行動してみてください。行動しなければ何も始まりません。それが、在校生の皆さんに伝えたかったことです。在校生の皆さんが、いずれ私たちのいる席に座り、仲間との別れに涙を流すとき、そこに後悔の色が混じることなく、光り輝くものであることを祈っています。

 私たちは、これからまだ見えない未来に向かい、一歩ずつ、確実に踏み出していきます。その先には、楽なことばかりではなく、予想だにしない出来事も待っていることでしょう。時には厳しい現実に逃げ出したくなるときがあるかもしれません。しかし、そんな時こそ、この南中で学んだことを生かし、乗り越えていきたいと思います。

 真っ直ぐな笑顔を向けてくれた友。先輩と呼び、慕ってくれた後輩。支えてくれた先生方や家族。気がつくと、私たちには多くの人が寄り添ってくれていました。

 私たちが合唱コンクールで歌った自由曲の中に、こんな歌詞があります。

「友、今君が見上げる空は、どんな色に見えていますか?」

 これから先、それぞれの道を行く上で、思い描く夢は違いますが、離れていても誰かが支えてくれているということを忘れず、人生という壮大な作品を創りあげていこうと思います。 

 さて、とうとうお別れの時がまいりました。校長先生をはじめ諸先生方、在校生の皆さん、今まで本当にありがとうございました。心からの感謝と共に、皆様のご健康とご活躍、そして中央台南中のさらなるご発展をお祈り申し上げ、答辞といたします。

 

  令和二年三月十三日  

       卒業生代表 井浦 萌愛