5年生が、いわき明星大学石川哲夫先生による放射線教育を行いました。
初めに、原発事故の概要を説明していただきました。ウランのペレットの模型を見せていただき、原発の原子炉が爆発したのではなく、発生した水素が爆発したことも5年生にわかりやすく教えていただきました。
放射線は日常的に降り注いでおり、ガイガーカウンターで測定すると理科室の空気も放射線を感知してピーピーと音が鳴ります。
食品にも放射線は含まれており、身近な食塩もカリウムの量で放射線の量が変わります。減塩の食塩はカリウム含有量が多くなるためにガイガーカウンターの音が大きくなります。
ロールプレイングで放射性物質と放射能・放射線を区別しました。
自然放射線を霧箱で観察したあと、線源を入れてアルファ線やガンマ線の放射線の飛跡を観察しました。子どもたちは、昨年、コミュタンで世界一の霧箱で観察しているため、よく理解できたようです。
放射線の遮へいについても実験で体験しました。
紙やアルミは放射線を通しますが、鉄板やコンクリートは通しません。
市内の小学校で、原発事故直後にプールの放射線量が高かったのを、プールサイドにコンクリートと鉄板を敷き詰めて遮へいし、水泳の授業を行ったという話を聴き、世界でもたった一つの例であることを知って驚いていました。
中国で原発を開発しているため、万が一事故が起きたときには日本にも影響があることが考えられるので、風を読んで放射線から離れた方向に逃げることが大切であることも教えていただきました。
5年生は、昨年、コミュタン福島で見学学習を行ったため、今日の学習内容についてもよく理解できたようです。意見や感想もたくさんでました。
石川先生、子どもたちのためにわかりやすい実験やスライドを準備していただき、ありがとうございました。