出来事

9月25日 防災教室

4年生は社会科の学習で、「自然災害からくらしを守る」という学習しています。今日はゲストティーチャーとしていわき市災害対策課の職員をお招きし、防災教室が行われました。

「5mの高さの津波や水害なら、3階以上の高さに避難しなくてはいけない」

「津波のスピードは短距離100メートル走の世界記録よりも速い」

など、地震、津波、台風、大雨などの様々な自然災害について、具体的なイメージを持たせながら説明してくださいました。今日の話を聞いて「面白そうだから見に行こう」と考える子は誰もいません。

 

次に地域の防災マップで学校や自宅周辺をそれぞれ確認しました。

色のついているエリアは浸水の可能性のある地域。多くの児童が自宅に浸水の可能性があることが分かり、災害を自分事としてとらえることができました。

 

人は、危険な目に直面した時に「これは現実か?」「いやいや大したことじゃない」と、心が安定や落ち着きを求めてしまうそうです。「正常性バイアス」や「同調性バイアス」と言われますが、心の安定を保つために働く気持ちが、災害時にはマイナスに働くことも。率先して避難行動をとることが大切であると教えていただきました。

また、いわき市約32万人の市民に対して消防職員の数は約360人。「災害が起きたら助けに来てくれる」と思っていた児童も多かったのですが、現実的には自分(自分たち)で災害に対する備えをしておく必要があることなどを学びました。

 

今日の講話で心に残った話を最後に一つ。

先生「目の前で困っている人が二人。どちらか一人を助けることができます。一人は知っている人で、一人は知らない人。どちらを助けますか?」

児童「知っている人」

先生「多くの場合、そう考えるよね。じゃあ、助けられる側の立場に立って考えてみよう。自分が災害にあって助けを求めるとしたら・・・」

児童「いろんな人に知ってもらっていた方がいい!」

 

災害が起きた時に隣近所とのつながりを求めるのではなく、普段から隣人とのコミュニケーションを大切にしておくことが防災・減災につながるということ。大切なことに気づくことができました。