こんなことがありました。

2020年12月の記事一覧

相双・いわき地区スタディーツアー報告(5)~東京大学飯田先生とウェブ会議

 南相馬での見学を終えた生徒たちの活動はまだまだ終わりません。夜のイルミネーションなどの撮影を終えて部屋に戻ると、7月の講演会に9月の出前講座と、平三中の生徒たちに刺激を与え続けてきた東京大学の飯田先生がウェブで生徒たちを待っていたのです!

 9月以来の再会でしたが、東京大学出前講座でのプレゼンはもちろん、数回にわたるスタディーツアーやFM番組への出演などで様々な経験を積み学習を進めてきた生徒たちは、この活動を通してすっかり成長した姿を飯田先生にお目にかけることができたようです。また、この日見学して風力発電について抱いた疑問もすぐに質問。しっかりとメモをとりながら聞く態度に飯田先生も感心していました。

 そして飯田先生から生徒たちにある提案が。現在行っている活動報告についての具体的な実施計画です。詳細はこれから決定していきますが、予想以上の規模で進むこれからの展開に、生徒たちは驚きながらも俄然やる気がアップしたようです。来年の3月11日で東日本大震災から節目の10年。過去について学び、現在の状況を知った生徒たちは、いったいどのような未来予想図を描いていくのでしょうか。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(4)~万葉の里ウィンドファーム

 浪江町沿岸部の請戸地区は漁業で栄えていましたが、震災後は景色が一変。津波によって多くの建物が流され、大きな被害が出てしまいました。その後整備が進み建設されたのが、「福島水素エネルギー研究フィールド」です。いわき市でも水素ステーションができたり水素燃料バスが運行されたりと認知度が高まってきましたが、ここは世界最大級の水素製造施設で貯蔵や輸送の基地となっています。周囲には広大な太陽光パネルがあり、再生可能エネルギーを活用しているのがわかります。

 浪江町から北上し、到着したのは南相馬市の太平洋岸にそびえ立つ風力発電「万葉の里ウィンドファーム」です。この日は風も強く、大きな風車が勢いよく回る景色は壮観です。

 いわきから南相馬までの行程で、浜通りが再生可能エネルギーの拠点となっていることがわかりました。そしてここで高専グループとはお別れです。お互いの再生可能エネルギーに対する思いやツアーに参加しての感想を述べ合いましたが、短い時間ながらも「同じ目的を持って活動している若い世代の仲間がいわきにいる」ということを認識したようです。次回どのような協働作業が待っているのかが楽しみですね。

 この日の施設訪問・見学はこれで終了ですが、生徒たちのスケジュールはまだまだぎっしり。夜の活動については次回ご紹介します。

アリオス YouTube チャンネルに動画がアップされました!

 「いわき芸術文化交流館アリオス」さんと「いわきポレポレ映画祭実行委員会」さん、そして平第三中学校がタッグを組んだ協働企画「周防正行監督インタビュー」。11月1日に実施されましたが、その時の様子がアリオス YouTube チャンネルにアップされました!

 動画は23分16秒あります。映画制作はもちろん毎日の生活についての生徒たちの素朴な疑問に、丁寧にかつ熱く語ってくださった周防監督。その印象に残った言葉を「15のパワーワード」としてまとめました

 そして最後には、パートナーである草刈民代さんの家庭での様子も紹介しています。なかなか見ることのできない周防監督の表情をぜひご覧ください!

 

相双・いわき地区スタディーツアー報告(3)~東日本大震災・原子力災害伝承館

 続いて訪れたのは、町のほとんどが帰還困難区域となっている双葉町に今年9月20日に開館したばかりの「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。震災当時のことがほとんど記憶にない生徒たちにとって、あの日どのようなことが起こったのかを知らなければ「エネルギーを通して 10年後のいわきを考える」プロジェクトの本質に迫ることはできません。

 震災当時の様子や世界各地の原子力発電所の事故について、展示物や説明文に目をこらす生徒たち。さらに同行している高専の生徒たちからチェルノブイリ事故の生々しい被害の様子を聞きました。事故前の双葉町に掲げられていた「原子力 明るい未来のエネルギー」という標語が胸に刺さります。当たり前の日常が失われた同じ場所を、さきほど自分たちで歩いた生徒たち。屋上に出ると、環境に配慮した太陽光パネルと、汚染土を管理する中間貯蔵施設を同時に見ることができました。エネルギーの光と影。「10年後の未来はいったい…」生徒たちの心にはどのような思いがよぎったのでしょうか。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(2)~JR双葉駅

 楢葉町での洋上風力を見学した後、生徒たちは国道6号線を北上しました。富岡町、大熊町、双葉町…車窓からの景色に生徒たちは言葉を失いました。立ち入りを制限する看板とバリケード。何台もすれ違うパトカー。人の気配のしない街並み。崩れかけてそのままの家屋。もともとは田畑だったであろう荒れ地…当時3、4歳だった生徒たちにとって東日本大震災や原発事故は書籍やテレビの中の出来事かもしれませんが、今も現実として目の前に存在していることに大きな衝撃を受けたようです。そして除染が済んで人の往来が可能な双葉駅にたどり着きました。

 放射線量を確認できるように貸し出されている線量計を身につけて駅周辺を歩くと、今年3月に全線が再開通した常磐線の真っ直ぐ伸びる線路がある一方、震災後も手つかずのまま放置された建物があることにも気づきます。いわきで不自由なく生活できる当たり前の日常の尊さを感じる滞在となりました。

 双葉駅周辺の風景をしっかり目に焼き付けた生徒たちは、原発事故について詳しく学ぶために双葉町内にある施設へと向かいました。その様子は次回ご紹介します。

相双・いわき地区スタディーツアー報告(1)~洋上風力発電

 「エネルギーを通して、10年後のいわきを考える」プロジェクトに取り組んでいる平三中の2年生。東京大学出前講座など学年全員で取り組む活動の他に、代表生徒がFMいわきで定例報告を行ったり、映像作品制作メンバーがエネルギー産業の現場を訪れて取材や撮影を行うスタディーツアーも実施しています。第3回目のスタディーツアーの舞台は浜通り。エネルギー政策の転換点となった原発事故当時の様子や、10年近くが経過した現在の状況を学習しました。

 まず最初に訪れたのは楢葉町の天神岬。ここから20㎞離れた海上にある浮体式洋上風力発電施設を見学しました。生徒たちに説明してくださるのは、7月の講演会以来ずっとお世話になっているいわき市役所産業振興部の江尻さんです。また、この日は市役所にインターンに来ている福島高専や卒業生のみなさんも同行して、中学生の質問にていねいに答えてくれました。

 ご存じの方も多いと思いますが、見学した翌日には新聞等で洋上風力発電施設撤去のニュースが報じられました。採算が見込めないという判断ですが、計画を思い通りに実現させる難しさは9月の東京大学出前講座のプレゼンで生徒たちも体験済み。現実の厳しさを生徒たちは再度認識したようです。

放送朝会 ~2学期も残り2週間~

 2学期も残り2週間となりました。今週から気温が低くなるという予報が出ていますが、寒さに負けずに学期のまとめを行いたいとおもいます。今週も放送朝会からスタートです。

【放送朝会に先立ち、賞状の伝達を行ないました】

・いわき市ジュニアバドミントン大会中学女子ダブルス第3位

 

 生徒週番長と週番教師からは、今週の目標「休み時間の過ごし方を改善する」について話がありました。授業を充実させるために、休み時間を有効に過ごしたいですね。

 

 今週の講話は、3学年が当番です。

 今年のノーベル平和賞を受賞したWFP(世界食糧計画)について紹介がありました。WFPは、世界各地で食糧支援を行っている国連機関です。飢餓に苦しむ人は、各地で続く武力紛争のために最近増加傾向であるとのことです。WFPはアフリカや中東など各地の紛争地で、危険で困難な状況にいる人々に食料を届け、「命をつなぐ」活動を続けてきました。

 今、世界中が「コロナ禍」で大変ですが、いろいろな人がそれぞれの立場で「命をつなぐ」活動に取り組んでいます。コロナ対策も含め、今こそ小さなことでも自分ができることに地道に取り組むことが大切ですね。

相双・いわき地区スタディーツアー無事終了!

  2日目の午後は再生可能エネルギーを利用して農業を行っているアグリパークいわきさんとワンダーファームさんを訪れて、天の恵みを肌で(舌で?)感じました。

  3回目のスタディーツアーも充実した活動になりました。その成果は後日詳しくご報告します。そしてご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

相双・いわき地区スタディーツアー実施中!(2)

  相双・いわき地区でスタディーツアーを行っている平三中の2年生。震災当時の様子や復興に向けた取り組みを学習しています。

  そして、夜の撮影を終えてホテルの部屋に戻った4人を待っていたのは東京大学の飯田先生!7月の講演会以来、9月の出前講座など様々なサポートをしていただいている飯田先生との会話では、すっかり成長した姿を見ていただくことができました。さらに東京大学からはまたまたありがたいご提案が!詳しくは後日ご報告しますのでお楽しみに。